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企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介③
「津軽こぎん刺し」と「南部菱刺し」は、山形の「庄内刺し子」とともに、日本三大刺し子と言われます。青森県は寒冷地で綿花の栽培に適さない為、農家の人々は麻を育て、その糸で布を織り、木綿糸を刺して保温と補強をした「刺し子着」を着ました。津軽地方(津軽藩領)では奇数目で刺す「こぎん刺し」(写真上)、南部地方(南部藩領)では偶数目で刺す「菱刺し」(写真下)が生まれ、独特な美しい幾何学模様に発展しました。中には魔除けの意味をもつ模様もあります。
展示している様々な模様を間近にご覧ください。厳しい寒さから家族を守る為にひと針ひと針刺し綴った苦労、その中にも美しい模様の完成を楽しむ作り手の女性たちの姿が浮かびます。
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介②
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介①
裂織ワークショップ開催しました。
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」の関連事業として、11月23日(水・祝)「藍染布でつくる裂織のミニセンタ-」を開催しました。講師は青森県指定津軽裂織伝統工芸士の村上あさ子さん(テキスタイルスタジオ村上)です。今回は、企画展のテーマに沿って「藍染布」をメインに使ったミニセンターを提案していただきました!
使った布は、ゆかた生地等を藍で染めた木綿布3種類、藍の葉を絞って生葉染めしたシルク布、山葡萄のつるの皮で染めたシルク布、剪定したりんごの木の枝で染めたシルク布の6種類で、全て村上さんが染め上げたものです。(すごい!)
これを裂いて卓上織機で織りあげます。布を入れる順番や縦糸の色、布裂き加減(細い太い)や打ち込み加減で雰囲気の異なる作品になります。「そこがまたおもしろいところ」と笑顔の先生。裂織に初めて挑戦する方がほとんどでしたが、素敵な作品ができました。