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年末年始の休館のお知らせ

令和4年12月29日(木)から令和5年1月3日(火)まで年末年始の休館となります。令和5年1月4日(水)から開館いたしますので、よろしくお願いいたします。この期間、企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」もお休みとなります。ブログの「見どころ紹介」は来年引き続き投稿いたしますのでお楽しみに(^^♪

企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介④

菱刺しは、着物の他に前だれ(前掛け)やたっつけ(股引)にも模様が施されています。南部地方(八戸を中心とした地域)では畑作が行われる為、股引は必要な作業衣でした。また、前だれは、女性がハレの日や物売りに出かける時に身につけたもので、大正時代に毛糸が手に入るようになると、色鮮やかな菱刺しが施されました。綿糸や毛糸で骨組みを刺し、その間をカラフルな毛糸で埋め刺していくことを「盛っていく」と言うそうです。

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今回、藍中心の展示室で見るこのカラフルな前だれは、ひときわ華やかに目立っています。藍色の着物が主流であった時代、女性たちが華やぎの場で自慢した一品であったというのも納得です!

企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介③

「津軽こぎん刺し」と「南部菱刺し」は、山形の「庄内刺し子」とともに、日本三大刺し子と言われます。青森県は寒冷地で綿花の栽培に適さない為、農家の人々は麻を育て、その糸で布を織り、木綿糸を刺して保温と補強をした「刺し子着」を着ました。津軽地方(津軽藩領)では奇数目で刺す「こぎん刺し」(写真上)、南部地方(南部藩領)では偶数目で刺す「菱刺し」(写真下)が生まれ、独特な美しい幾何学模様に発展しました。中には魔除けの意味をもつ模様もあります。

 

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展示している様々な模様を間近にご覧ください。厳しい寒さから家族を守る為にひと針ひと針刺し綴った苦労、その中にも美しい模様の完成を楽しむ作り手の女性たちの姿が浮かびます。

企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介②

藍染めは、布を染め液に浸してから空気にさらし、酸化させることによって色が出ます。この作業の回数や染める時間によって色の濃さが異なり、甕覗(かめのぞき)、浅葱(あさぎ)、鉄紺(てっこん)など20種類以上の呼び名がつけられています。

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こぎん刺し着物は、ふつう藍染の麻布に白い木綿糸を刺し綴りますが、年数が経ちシミや汚れが目立ってくると再び全体を藍で染め直しました。これを「染めこぎん」と言います。この展示はその染めこぎんの藍の濃淡を紹介しています。一見、黒く見えるものは何度も藍に通された贅沢なもので、目をこらさないとこぎん模様が見えず、究極のおしゃれと称されました。ぜひ実物をご覧ください!

企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」見どころ紹介①

「津軽こぎん刺し着物」「南部菱刺し着物」「裂織の仕事着-サグリ‐」「つづれ刺し着物」など青森県を代表する独特な着物類はすべて藍で染められています。

今回はそれら約80点を展示しています。藍染めは色合いが美しいだけではなく、防虫、抗菌、布の耐久性を増すなど様々な効果があります。厳しい生活環境を耐え抜くための知恵として活用された藍の世界を是非ご覧ください。IMG_0027