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企画展「商売繁盛ー宣伝に使われた品々―」開催
企画展「商売繁盛-宣伝に使われた品々-」本日から開催です!
期間は4月28日(金)~7月9日(日)まで、休館日は無しです。
開館時間:9:00~17:00
料金:一般310円 高校生・大学生160円 中学生以下・70歳以上無料
(常設展示と展望台も見学できます)
宣伝に使われた「看板」「引札」「絵ビラ」「印半纏」の品々約172点、合わせて常設展示室の「看板」と「宣伝用の手ぬぐい型紙」もご覧ください。
是非この機会にご来館ください!
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」終了しました。
令和4年度企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵」(令和4年10月15日~令和5年3月12日)終了しました。
アンケートには「刺し子着を多数展示することで、地域や時代背景が比較して見ることができ、時代を遡って想像をふくらませることができました」、「昔の人は辛抱強く無駄なくつつましく生活していたことに感銘を受けました」、「刺し子、あて布、継ぎはぎがしてあり大事に使っていて手仕事のすごさに感心しました」との感想がありました。
ご来館くださいました皆様ありがとうございました。また、ブログやインスタの企画展見どころ紹介をご覧くださいました皆様ありがとうございました。
「こぎん刺しのコースタ-制作キット」(当館オリジナル)制作体験&販売
企画展期間中のミュージアムショップ
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵」見どころ紹介⑥ つづれ刺し着物
今回展示している着物の中で、最も新しい時代の着物が「つづれ刺し着物」です。主に大正時代から昭和初期にかけて作られ、着られました。
明治中期以降に青森県に船や貨車で木綿布が大量に入るようになり、農民もだんだんと木綿布を入手しやすくなると、麻織物に刺し子を施す「こぎん刺し着物」や「菱刺し着物」は姿を消し、肌なじみが良く温かい木綿布の着物にとって代わります。木綿布をさらに丈夫さと保温性を高める為に2枚重ねて糸で刺し綴ったのが「つづれ刺し着物」です。
津軽地方の弘前市近郊の農村では、絞りの藍染め木綿布に、納戸絣(なんどかすり)などの薄い木綿布を裏地として重ねて糸で刺し綴った「つづれ刺し着物(絞り着物)」が登場しました。当時、町行きの晴れ着として男女共に着用され、農村地帯の人びとの羨望を集めたといいます。絞りの蝶々や花の模様は現在の私たちが見ても美しく華やかです。
白い刺し糸で刺した着物は、糸目がはっきりと出ます。一段目の針目と2段目の針目が互い違いになるように刺され、布が引きつらないように工夫されている技が良くわかります。揃った刺し目を見ていると、刺し手の息使いまでが聞こえてきそうです。(※袖と衿に使われている「弘前木綿」は弘前で織られた木綿です。太い綿糸で織られ、厚みがありしっかりとした布です。幕末に弘前藩の殖産興業の策として起こり、明治期には旧弘前藩士を救うための士族授産産業でした。「弘前手織」とも呼ばれましたが、大正期に入ると動力機でも織られました。)