「津軽こぎん刺し着物」「南部菱刺し着物」「裂織の仕事着-サグリ‐」「つづれ刺し着物」など青森県を代表する独特な着物類はすべて藍で染められています。
今回はそれら約80点を展示しています。藍染めは色合いが美しいだけではなく、防虫、抗菌、布の耐久性を増すなど様々な効果があります。厳しい生活環境を耐え抜くための知恵として活用された藍の世界を是非ご覧ください。
企画展「藍をまとう-美しさと生活の知恵-」の関連事業として、11月23日(水・祝)「藍染布でつくる裂織のミニセンタ-」を開催しました。講師は青森県指定津軽裂織伝統工芸士の村上あさ子さん(テキスタイルスタジオ村上)です。今回は、企画展のテーマに沿って「藍染布」をメインに使ったミニセンターを提案していただきました!
使った布は、ゆかた生地等を藍で染めた木綿布3種類、藍の葉を絞って生葉染めしたシルク布、山葡萄のつるの皮で染めたシルク布、剪定したりんごの木の枝で染めたシルク布の6種類で、全て村上さんが染め上げたものです。(すごい!)
これを裂いて卓上織機で織りあげます。布を入れる順番や縦糸の色、布裂き加減(細い太い)や打ち込み加減で雰囲気の異なる作品になります。「そこがまたおもしろいところ」と笑顔の先生。裂織に初めて挑戦する方がほとんどでしたが、素敵な作品ができました。

