藍染めは、布を染め液に浸してから空気にさらし、酸化させることによって色が出ます。この作業の回数や染める時間によって色の濃さが異なり、甕覗(かめのぞき)、浅葱(あさぎ)、鉄紺(てっこん)など20種類以上の呼び名がつけられています。
こぎん刺し着物は、ふつう藍染の麻布に白い木綿糸を刺し綴りますが、年数が経ちシミや汚れが目立ってくると再び全体を藍で染め直しました。これを「染めこぎん」と言います。この展示はその染めこぎんの藍の濃淡を紹介しています。一見、黒く見えるものは何度も藍に通された贅沢なもので、目をこらさないとこぎん模様が見えず、究極のおしゃれと称されました。ぜひ実物をご覧ください!