令和3年度企画展「裂織~サグリとコタツがけ~」が終了しました。本来は1月15日~3月15日開催予定でしたが、1月20日~2月28日は感染拡大防止対策に基づく臨時休館でご覧いただける期間が短くなり、来館者の皆さまにはご迷惑をおかけいたしました。
展示した裂織は42点です。現在は民芸品として人気の高い裂織も、元々は貴重な木綿布をいかに有効活用して温かく丈夫な布を作るかという、作り手の女性たちの工夫と苦労から生み出されたものでした。漁師の仕事着としての「サグリ」は、主に津軽半島や下北半島沿岸部で明治~大正時代に使われたものです。青森県有形民俗文化財「青森のさしこ着」に指定されています。また、「コタツがけ」は主に南部地方で大正~昭和初期にかけて使われたものです。
来館者の皆さまからは「実物を見ることができ、女性たちの布に対する熱い思いが伝わってきました。」「細かい作り方に驚きました。」「裂織のコタツがけは知っていたが着物は知らなかったのでびっくりしました。」「子供の頃、実家で裂織のコタツがけを使っていたのを懐かしく思い出しました。」との声をいただきました。