カナイト売りじさま

カナイトは木綿糸のこと。歴史館に展示されている刺しこ着の刺し糸にも使われています(^^)/前回ご紹介した北畠八穂の随筆集『津軽野の雪』(朝日新聞社 1982年)に、吹雪のときにやってくる「カナイト売りじさま」のことが書かれています♪「吹雪がつづけば、村人は町買いに行くのがタイギになります。(中略)こういう日に、老人のしわがれた声で『カナイトゥ』とふれてくるのです」(前掲書p180)。カナイト売りじさまは木綿糸のほかに、駄菓子や油揚げなどももってきたとあります。そんな小さな小さな百貨店を背負ってくるカナイト売りを、子どもたちは声をそろえて「カナイトじさまぁ」と呼びこんだとのこと。津軽地方の生活風景がたくさん描かれた北畠八穂の随筆、興味のある方は是非読んでみてくださいね~

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